fx投資における重要な経済指標の種類と発表時期を6個選んでみたので紹介します。
①:各国の経済指標の重要度
②:経済指標の種類の説明
③:過去の経済指標で大きな変動の例
などについて紹介します。
fx投資における重要な経済指標とは?
以下の項目
①:雇用統計(特にNFP)
②:消費者物価指数(CPI)
③:製造業購買担当者指数(PMI)
④:国内総生産(GDP)
⑤:中央銀行の利上げ/利下げ
について解説します。
fxの経済指標!雇用統計(NFP)とは?発表時期も解説
アメリカの
「非農業雇用者数(NFP)」
は、経済の
・健康状態
を示す最も重要な指標の一つです。
「毎月初め」
に発表され、新たに追加された
「非農業部門」
の雇用者数を示します。
・高いNFP数値:経済の活況を示す
・低い数値:経済の鈍化を示す
可能性があります。
この指標が市場予想を大きく
・上回る
または
・下回る
と、ドルの価値に「大きな影響」を与える可能性があります。
NFP発表日は、FXトレーダーにとって
「最も動きのある日」
として知られ、十分なリスク管理が求められます。
発表時期:
毎月初めの金曜日(アメリカ)
注意: この日は市場のボラティリティが増大することが一般的です。
消費者物価指数(CPI)とは?発表時期も解説
「CPI」
は、一般的な
「物価の動向」
を示す指標で、インフレーションの主要な尺度となります。
毎月の発表です。
時期はその国によって異なります。
物価が上昇すると、消費者の購買力が低下し、中央銀行は
「金利を引き上げる」
ことでインフレを抑制する可能性があります。
逆に、CPIが低い場合、
「デフレ」
の懸念や経済の鈍化が考えられ、中央銀行が金利を引き下げる動きをすることが考えられます。
CPIの発表は、中央銀行の
「金利政策」
の方向性を予測する上で非常に重要です。
発表時期:
毎月中旬から下旬にかけて(国により異なる)
製造業購買担当者指数(PMI)とは?発表頻度も解説
「PMI」
は、製造業の健康状態を示す月次指標です。
月次なので毎月の発表です。
50を境にして、それ以上であれば業界の
「拡大」
を、「未満」であれば収縮を示します。
PMIは
・生産
・新規受注
・雇用
などのサブインデックスから構成され、これらの情報を元に経済の
「短期的な動向」
を読み取ることができます。
特に、新興国や大手経済国のPMIは、グローバル経済の健康状態を示すバロメーターとして注目されます。
発表時期:
毎月初め(国や地域によっては月の中旬や下旬)
国内総生産(GDP)とは?発表頻度も解説
「GDP」
は、ある期間における国の
「経済活動の総量」
を示す指標です。
発表頻度はほぼ毎月。
これは経済の健康状態や成長の度合いを評価するための最も
「基本的」
な指標となります。
強いGDP成長は、経済の
「活況」
を示す一方、弱いGDP成長は鈍化や
「リセッション」
の兆候となる可能性があります。
中央銀行や政策立案者は、この指標を元に
・金利政策
・財政政策
等を策定します。
発表時期:
四半期ごと(Q1, Q2, Q3, Q4)。
ただし、前期のデータの改定値や
「速報値」
も発表されることがあるので、年に数回の発表が行われます。
中央銀行の利上げ/利下げとは?発表頻度も解説
中央銀行の
「金利決定」
は、FX市場に最も直接的な影響を与えるイベントの一つです。
金利が上昇すれば、その国の
「通貨の価値」
は高まる傾向があります。
なぜなら、高い金利は外国からの
「資本流入」
を促進し、通貨の需給バランスが良好になるからです。
逆に、金利が下がると、通貨の価値は低下する可能性が高まります。
発表時期:
中央銀行ごとに
「定期的な会合」
が設けられており、その際に金利の決定が発表される。
「アメリカ連邦準備制度(FED)」
の場合、FOMC(連邦公開市場委員会)が
「8回/年」
の頻度で会合を開き、その後の発表が注目される。
貿易収支とは?発表頻度も解説
「貿易収支」
は、輸出と輸入の「差」を示す経済指標です。
貿易黒字は、その国が他国からより多くの商品やサービスを
「売っている」
ことを意味し、通常はその国の通貨にとってポジティブな要因となります。
逆に、貿易赤字は通貨にとって
「ネガティブ」
な要因となる可能性があります。
しかし、これは他の要因や長期的なトレンドと組み合わせて評価されるべきです。
発表時期:
毎月中旬から下旬にかけて(国により異なる)
過去の経済指標での大事件の履歴!
過去の経済指標発表時や、経済的な大事件を直近
「4件」
上げてみました。
2008年の金融危機:リーマンブラザースの破綻
「2008年」
の金融危機の際には、アメリカの
・雇用統計
・住宅関連
の経済指標などが
「悪化」することが続き、それが市場の
「不安感」
を高める要因となりました。
特に、リーマンブラザーズの
「破綻を契機」
に、金融市場は大きく動揺しました。
スイスフランの急騰(2015年):突然だった!
「2015年1月」
スイス中央銀行(SNB)がユーロとの
「固定為替レート」
を突如解除。
これによりスイスフランが
「急騰」
し、多くの投資家やFXブローカーが大損を出す結果となりました。
「経済指標」
の発表ではありませんが、中央銀行の
「予期せぬ」
発表による市場の大動きの例として挙げられます。
Brexit(2016年):イギリスのEU離脱!
「2016年6月」
のイギリスの「EU離脱」を問う国民投票の結果、
「離脱派」
が勝利。
これによりポンドが
「大幅に下落」
しました。
この時の市場の動きは、政治的イベントや経済指標の発表といった予期できる要因だけでなく、
「予期せぬ出来事」
によっても大きく動くことを示す例となりました。
FX経済指標のまとめ
「外国為替取引(FX)」
市場では、様々な要因が通貨の価格に影響を及ぼします。
その中でも、
「経済指標」
は特に重要な役割を果たしています。
「経済指標」
とは、ある国や地域の経済の健全性や成長性を示す数値やデータのことを指します。
これらの
「指標」
は、中央銀行の金利政策や政府の経済政策、さらには国際的な
「投資の流れ」
を左右する可能性があります。
主要な経済指標には、
・失業率
・消費者物価指数(CPI)
・生産者物価指数(PPI)
・GDP成長率
・貿易収支
などがあります。
これらの指標が発表される際には、予想値との違いや前回のデータとの
「比較」
によって、市場の反応が大きく変動することがよくあります。
例えば、失業率が予想よりも良好であれば、その国の経済の
「健全性」
が示されると解釈され、その国の通貨の価格が上昇する可能性が高まります。
逆に、予想を下回るような結果が出れば、
「経済の先行き」
に対する懸念が高まり、通貨の価値が下がる可能性が考えられます。
これらの経済指標は、
・公的な機関
・経済調査機関
によって定期的に発表されるため、
「FXトレーダー」
は発表日程や予想値を常にチェックし、戦略を立てる必要があります。
このような指標の変動によって短期的な市場の動きを読み解くことは難しいものの、長期的な
「投資戦略」
を考える際には、これらの指標のトレンドや変動が非常に参考になります。
総じて、FX取引における経済指標の理解は、市場の動向を的確に捉え、効果的なトレード戦略を立てるための鍵となります。
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